活動実績

2015年度活動実績

【有効性ワーキンググループ】
平成27年度は、健康食品産業協議会の専門部会で立ち上げた、A~Dの4つの分科会に会員企業を参画させました。4つの分科会の主な検討課題として、A分科会は、「安全性とGMPに関する討議とレベルアップ」、B分科会は、「食事摂取基準が設定されている栄養成分と機能性関与成分の定性・定量分析が困難な食品・素材・成分を対象とする検討」、C分科会は、「病者データの取り扱いと一般加工食品とカプセル錠剤型加工食品で使えるエビデンスが異なる等の改善」、D分科会は、「適正広告自主基準の策定」、があげられています。
A分科会は安全性ワーキング(WG)、B~D分科会は有効性WGが中心となって、各分科会の議事を共有したうえで討議し、健食懇としての意見を取りまとめました。
また、第7回有効性WG(平成28年1月18日開催)では、東京農業大学の上岡洋晴先生を招いて、システマティックレビュー(SR)に関する勉強会を開催しました。
【安全性ワーキンググループ】
平成27年度の安全性ワーキンググループでは、消費者団体からの指摘に真摯に対応すべく、健康食品産業協議会専門部会のA分科会と連携しながら、機能性表示食品の安全性確保のための業界自主基準の策定に取り組みました。同時に、健康食品産業協議会を通じて機能性表示食品の変更届に関する要望を消費者庁に提出するため、要望案を作成しました。
また、昨年度に引き続き、健康食品の安全性に対する消費者の意識やニーズを探る目的で消費者研究WGの消費者アンケート調査に参画するとともに、いわゆる健康食品の安全性確保を目的としたSSマーク(安全性自主点検第三者認証)、品質確保を目的としたGMPマーク(適正製造規範)の普及啓発に向けた取組みとして、健康食品認証制度協議会の活動に参画しました。
【消費者研究ワーキンググループ】
消費者研究ワーキンググループは、今年度も「消費者調査」グループ、「パネルディスカッション」グループという2つのサブグループで活動を行いました。
「消費者調査」は、例年通り「定点観測項目」「当該年度トピックス」を設定して健康食品を摂取している消費者を対象に意識・実態調査を実施しました。今年度トピックスとしては、平成27年4月より施行された“食品機能性表示制度"への消費者の意識調査について、昨年よりも、より具体的な内容で調査を行い、来年度以降の消費者の意識について継続して調査していくこととしました。また一方で品質や安全性への関心が高まっていることから、昨年に続き安全性サブグループと協働で「機能性表示食品を中心に安全性に関する意識調査」を実施しました。

「パネルディスカッション」では、「~2015年機能性表示食品制度開始~ 消費者目線での科学的根拠と機能性表示の在り方について」をテーマとし、各方面の代表者をお招きして討論を行いました。機能性食品表示制度の運用後において、「消費者」の観点から、①制度の再確認、②市場・消費者の受け止め方、③届出への評価・課題、④消費者とのコミュニケーションの各サブテーマについて議論を深め、パネリストの方々から貴重なご意見を頂きました。
【情報作成ワーキンググループ】
情報作成ワーキンググループは、平成27年度の活動として「1. 宿泊研修セミナーの企画・開催」、「2. 機関紙『けんしょくこん 2016 30周年記念号』の企画と作成」、のテーマを中心に活動しました。平成27年度の宿泊研修セミナーは、平成27年9月4日~5日に、千葉県鴨川市 安房小湊にて開催しました。テーマとして平成27年4月に施行された食品表示法および機能性表示食品制度について、新たな制度の仕組みや同制度で求められる科学的根拠のあり方を挙げたこともあり、56名の参加があり有意義な議論の場とすることができました。
機関紙は、健康と食品懇話会創立30周年記念号にあたることから、機能性表示食品制度に関する有識者からの御意見や、当会設立からの歩みに焦点を当てた特集記事、企画を掲載しました。

4月14日 健康と食品懇話会 定期総会
1.平成26年度の事業報告、会計報告、会計監査の承認
2.平成27年度事業計画の承認
(1)健康食品産業協議会活動の支援
「機能性表示食品」の広告・表示、関与成分、安全性・GMP、機能性評価など今後より良い制度の実現を目指した専門部会、各分科会活動への参画・支援。
(2)ワーキンググループ活動の充実
(3)継続的事業計画の実施
①健食懇主催セミナー、情報交流勉強会の充実
②機関誌「けんしょくこん」の発行
③消費者(団体)との交流、意見交換の場づくり
④関連学会との交流による信頼醸造
⑤行政との対話の充実
3.平成27年度予算の承認
4.平成27年度役員の選出
5月14日 第1回理事会
5月14日 ワーキング活動キックオフミーティング
・原会長挨拶
・平成26年度事業計画の確認
・平成27年度役員・WGリーダーの紹介
・平成27年度WGメンバーの紹介
・グループ別キックオフミーティング(有効性・安全性WG、消費者研究WG、情報作成WG)
・懇親会
6月18日 第2回理事会
7月21日 第3回理事会
9月4日 第4回理事会
9月4日~5日 宿泊研修セミナー(千葉県鴨川市安房小湊「満ちてくる心の宿 吉夢」)
・56名参加(うち会員48名)
・国際食品栄養協会、日本健康・栄養食品協会、全国健康自然食品協会、未来食品技術研究会よりオブザーバー参加
・研修セミナー
「食品の機能性表示制度について」
一般社団法人消費者市民社会をつくる会理事長 消費者庁参与 阿南 久 氏
「メディアの立場から食品の機能性を考える」
日経BP社日経BPヒット研究所上席研究員 日経ヘルス プロデューサー 西沢 邦浩 氏
「農林水産物を対象とした機能性表示食品について」
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 食品機能研究領域長 山本(前田) 万里 氏
・工場見学(サッポロビール(株)千葉工場)
10月8日 第5回理事会
11月5日 第6回理事会
11月5日 パネルディスカッション(明治記念館)
・会員51名参加
・パネリスト
消費者庁食品表示企画課 課長補佐 内藤 瑞絵 氏
FOOD COMMUNICATION COMPASS 代表 松永 和紀 氏
医療法人社団千禮会 理事長 信川 益明 氏
日経BP社日経BPヒット総合研究所上席研究員 日経ヘルス プロデューサー 西沢 邦浩 氏
・テーマ 2015年機能性表示食品制度開始『消費者目線での科学的根拠と機能性表示の在り方について』
12月10日 第7回理事会
1月26日 第8回理事会
2月23日 第9回理事会
3月10日 第10回理事会

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