活動実績

2016年度活動実績

【有効性ワーキンググループ】
平成28年度は、産業協議会の支援として、産業協議会の専門部会に設置された4つの分科会(A:安全性とGMPに関する討議、B;栄養成分・エキス類の検討、C:病者データ等の取扱い、D:機能性表示食品の広告自主基準の作成)のうち、有効性WGに関連のあるB~Dの分科会の活動に連動し、各分科会の議事の共有、及び意見を集約し討議を行った。
特に本年度は、B分科会が検討会の説明資料を作成していたため、所属業界団体として協力した。C分会も病者データ等の取扱いに関する意見書案のまとめについても議論してきた。
D分科会の広告自主基準においては自主基準の作成だけでなく、周知のための業界団体、広告媒体の団体への説明会等への支援も行ってきた。また、東京農業大学上岡洋晴先生による機能性表示食品の研究レビューに関する第2回勉強会(2016年8月4日,キリンビール横浜工場)を開催し、上岡先生が委員長として纏められた『「機能性表示食品」制度における機能性に関する科学的根拠の検証」(検証事業報告書)』の内容について解説いただいた。
さらに、新たな取り組みとして、有効性WGとして取り組むべき機能性表示食品制度に関する課題(継続検討が必要な課題も含む)を再度検討し、各課題に関する4つの対策チームを9月より立ち上げ、検討を開始した。
【安全性ワーキンググループ】
平成28年度の安全性ワーキンググループは平成28年4月に、「機能性表示食品の届出等に関するガイドラインが改訂され、喫食実績による評価が十分であっても可能な限り既存情報による評価を記載するよう求められたことから、平成28年4月1日から平成28年11月7日まで届出公開された206品目について既存情報記載率を確認した。
また、平成28年度に開催された消費者庁の機能性表示食品制度検討会において機能性関与成分の取扱いについての検討に限られたことから、昨年度健康食品産業協議会A分科会がとりまとめた機能性表示食品の安全性確保のための業界自主基準案の消費者庁への提案については、平成29年度に予定されている機能性表示食品制度の見直し検討会を視野に、継続検討課題と位置付けることとした。
また、平成27年度に引き続き、健康食品の安全性に対する消費者の意識やニーズを探る目的で消費者研究ワーキンググループの消費者アンケート調査に参画した。
【消費者研究ワーキンググループ】
消費者研究ワーキンググループは、今年度も「消費者調査」グループ、「パネルディスカッション」グループという2つのサブグループで活動を行った。
「消費者調査」は、例年通り「定点観測項目」「当該年度トピックス」を設定して健康食品を摂取している消費者を対象に意識・実態調査を実施した。今年度トピックスとしては、2015年4月より施行された“機能性表示食品制度”が1年以上経過し、機能性表示食品が、消費者にどの程度浸透しているのかを知るために、より具体的な内容で調査を行った。また一方で品質や安全性への関心が高まっていることから、昨年に続き安全性ワーキンググループと協働で「機能性表示食品の安全性に関する意識調査」を実施した。
「パネルディスカッション」は、「消費者視点からの次世代ヘルスケア産業のあるべき姿について考える~保健機能食品を健康寿命延伸にどうつなげるか~ 」を取り上げ、国民の健康寿命の延伸を目的とした次世代ヘルスケア産業における、保健機能食品の活用について討論した。
最初に、経済産業省の仁賀建夫研究官から、「健康・医療分野の産業政策~次世代ヘルスケア産業の創出~」についての基調講演の後に、パネルディスカッションを行った。
今回の討論は、機能性表示食品を含む、保健機能食品を産業として発展させる上で、各事業者が指針となる貴重な考え方を得る機会となったたこともあり大変盛況のうちに終了した。
【情報作成ワーキンググループ】
情報作成ワーキンググループは、平成28年度の活動として「1.宿泊セミナーの企画・開催」、「2.機関紙『けんしょくこん2017』の企画と作成」、「3.健康と食品懇話会ホームページの改訂」の3つのテーマを中心に活動を実施した。
平成28年度の宿泊研修セミナーは、9月2日~3日に山梨県石和温泉にて開催した。今年度は、ヘルスケア産業の向かうべき方向性と、2年目を迎えた機能性表示食品の課題と制度の発展性について議論を行う場として設け、参加者46名との間で活発な議論が行われた。
機関誌は、機能性表示食品制度が2 年目を迎えたことから、産業、流通、医療、ジャーナリズムのそれぞれの御立場からのご意見に焦点を当てた特集記事、企画を掲載した。

4月14日 健康と食品懇話会 定期総会
1.平成27年度の事業報告、会計報告、会計監査の承認
2.平成28年度事業計画の承認
(1)健康食品産業協議会活動の支援
「機能性表示食品」の広告・表示、関与成分、安全性・GMP、機能性評価など今後より良い制度の実現を目指した専門部会、各分科会活動への参画・支援。
(2)ワーキンググループ活動の充実
(3)継続的事業計画の実施
①健食懇主催セミナー、情報交流勉強会の充実
②機関誌「けんしょくこん」の発行
③消費者(団体)との交流、意見交換の場づくり
④関連学会との交流による信頼醸造
⑤行政との対話の充実
3.平成28年度予算の承認
4.平成28年度役員の選出
5月10日 第1回理事会
5月10日 ワーキング活動キックオフミーティング
・原会長挨拶
・平成28年度事業計画の確認
・平成28年度役員・WGリーダーの紹介
・平成28年度WGメンバーの紹介
・グループ別キックオフミーティング(有効性WG、安全性WG、消費者研究WG、情報作成WG)
・懇親会
6月14日 第2回理事会
7月25日 第3回理事会
9月2日 第4回理事会
9月2日~3日 宿泊研修セミナー(山梨県笛吹市石和町石和温泉「華やぎの章 慶山」)
・46名参加(うち会員41名)
・国際食品栄養協会、未来食品技術研究会よりオブザーバー参加
・研修セミナー
「次世代ヘルスケア産業の創出に向けて」
経済産業省 商務情報政策局 ヘルスケア産業課 課長補佐 山本 宣行 氏
「ASCON科学者委員会の評価から考える事業者の課題・消費者の課題」
一般社団法人消費者市民社会をつくる会 代表理事消費者庁参与阿南久 氏
「機能性表示食品の市場動向と今後の課題」
日本チェーンドラッグストア協会 事務総長 宗像 守 氏
・工場見学(桔梗屋(信玄餅)本社工場、マンズワイン勝沼ワイナリー)
10月12日 第5回理事会
11月8日 第6回理事会
11月9日 パネルディスカッション(資生堂花椿ホール)
・会員60名参加
・テーマ
『消費者視点からの次世代ヘルスケア産業のあるべき姿について考える』
~健康食品を健康寿命延伸にどうつなげるか~
・基調講演
次世代ヘルスケア産業の創出に向けて ~健康寿命延伸のために健康食品に期待すること~
経済産業省 商務情報政策局、ヘルスケア産業研究官 仁賀 健夫 氏
・パネルディスカッション
〈パネリスト〉
経済産業省 商務情報政策局 ヘルスケア産業課、課長 江崎 禎英 氏
消費者庁 消費者安全課、企画官 藤田 佳代 氏
毎日新聞社 生活報道部、編集委員 小島 正美 氏
一般社団法人日本サプリメント協会理事長 後藤 典子 氏
東京大学大学院医学系研究科 公衆衛生学 健康医療政策 客員研究員、
東京大学医学部付属病院 小児科医師 伊藤 明子 氏
12月14日 第7回理事会
1月20日 第8回理事会
2月21日 第9回理事会

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