「健康と食品懇話会」は、国民の健康の保持・増進に寄与するとともに、業界の健全な発展に資することを目的に1985年に発足した団体です。食品を基盤とした事業体を有し、食の機能性や安全性評価機能をもつ食品メーカーを中心に、2025年4月現在43社が入会しております。長年にわたり、健康食品や特定保健用食品、機能性表示食品等の普及促進や、それらの品質・安全性の向上、「健康と食」に関する情報提供、及び会員相互の密な連携で健康に関連する食品の普及促進活動を行ってまいりました。安全性ワーキンググループ、消費者・企業研究ワーキンググループ、機能・制度研究ワーキンググループの3つのワーキンググループで主体的に活動を進めています。これらの活動が会員企業によるより良い製品つくりに活かされ、業界の健全な発展とそれを支える自律的な人材の育成にもつながっております。
昨年は健康被害案件があり機能性表示食品等に係る健康被害の情報提供の義務化など保健機能食品の安全性、信頼性を高める制度の改定がありました。本会では、JAOHFA((一社)健康食品産業協議会)をはじめ関係各団体と協力し、行政とのコミュニケーションを図ると共に、各企業が適切な対応ができるよう情報の収集、加盟企業への発信をタイムリーに行いました。本年も関係各団体との協力関係をより深め、業界が一枚岩となって、業界の自主的な取り組みを推進し、健康に関連する食品の信頼性を高めていく活動を進めていきたいと思います。
本年は健康と食品懇話会設立40周年にあたり、節目の年になります。また2015年4月に誕生した機能性表示食品制度も発足して約10年となります。この間に機能性表示食品市場は6000億円を超えましたが、まだまだ消費者の認知は低く、保健機能食品の知識も浸透しているとはいえません。この現状を改善していくためにも、業界の知恵を結集し、今後の様々な変化も力として、さらなる市場と業界の発展に貢献していきたいと考えています。
引き続き、皆様のご支援、ご協力、何卒よろしくお願いいたします。
健康と食品懇話会会長 清水次郎
健康と食品懇話会は、1985年に食品・食品素材メーカーが中心となって設立されました。健康と食品懇話会の活動は、会員各社が参加するワーキンググループ活動をコアとしており、各ワーキンググループにおいて参加メンバーが自主的な取組みを進めています。さらに、理事会の主導のもと、行政あるいは健康食品業界との連携の強化を図ることで、国民の健康の保持・推進および業界の健全な発展に貢献していきます。
◯ 理事会
消費者庁、厚生労働省、農林水産省等、関連行政や、他の健康食品業界団体との情報交換の場を設けるなど、業界の連携を図る他、会の意思決定や活動報告も担う。
◯ ワーキンググループ活動
●機能・制度研究ワーキンググループ
食品(成分)の機能性等に関する新たな知見の習得や、業界団体活動や食品制度に関する最新情報の共有化により、会員企業の能力底上げや業界全体の総力向上を目指す。
●安全性ワーキンググループ
健康食品の安全性に関する議論や調査、勉強会を通じて、業界としての健康食品の品質向上を目指す。
●消費者・企業研究ワーキンググループ
消費者の健康食品に対する意識の変化や傾向を調査し、関連各所へ発信するとともに、得られたデータを考察して消費者意識・行動・市場動向への理解を深める。また、会員企業による消費者への自社活動アピールについても調査し視野を広げる。
●事務局
運営業務として、会計等の適切な会の運営、理事会や各種イベントの開催等を行う。また、広報業務として、ホームページの維持管理、機関誌の企画・発行、WG活動をサポートするため情報管理等を行う。