「健康と食品懇話会」は、国民の健康の保持・増進に寄与するとともに、業界の健全な発展に資することを目的に1985年に発足した団体です。食品を基盤とした事業体を有しており、食の機能性、安全性について評価可能な研究機能を有している食品メーカーを中心に、2024年4月現在45社が入会しております。長年にわたり、健康食品や特定保健用食品、そして機能性表示食品等の普及促進、保健機能食品の品質・安全性の向上、「健康と食」に関する情報提供、及び会員相互の連携を密にすることによる健康に関連する食品の普及促進活動を行ってまいりました。これらの活動を、ワーキンググループを中心に推進しております。現在は3つのワーキング、安全性ワーキンググループ、消費者研究ワーキンググループ、有効性ワーキンググループがあります。このワーキンググループの活動こそが健康と食品懇話会の特徴になります。
機能性表示制度が発足して10年になりますが、昨年度は機能性表示食品の景品表示法による措置命令がございました。業界団体として真摯に受け止め会員企業に対し啓蒙の機会を作りました。そのような中、年が明け、特定の健康食品を摂取した方から、健康被害が出る事案が発生いたしました。お亡くなりになられた方々とご家族には心よりお悔やみ申し上げます。健康被害を受けた方々におかれましては、心よりお見舞いを申し上げますとともに一日も早い回復をお祈りいたします。保健機能食品、健康食品にとどまらず、食品においてあってはならないことが起こったと考えており、業界団体としてあらためて安全性の確保について見直しを行っていくようにいたします。そして、関係省庁、一般社団法人健康食品産業協議会をはじめとする関係業界団体と緊密に連携をとらせていただき、かかる課題に対し真摯に対応してまいりたいと思います。
引き続き、皆様のご支援、ご協力、何卒よろしくお願いいたします。
健康と食品懇話会会長 武藤孝次
健康と食品懇話会は、1985年に食品・食品素材メーカーが中心となって設立されました。健康と食品懇話会の活動は、会員各社が参加するワーキンググループ活動をコアとしており、各ワーキンググループにおいて参加メンバーが自主的な取組みを進めています。さらに、理事会の主導のもと、行政あるいは健康食品業界との連携の強化を図ることで、国民の健康の保持・推進および業界の健全な発展に貢献していきます。
◯ 理事会
消費者庁、厚生労働省、農林水産省等、関連行政や、他の健康食品業界団体との情報交換の場を設けるなど、業界の連携を図る他、会の意思決定や活動報告も担う。
◯ ワーキンググループ活動
●有効性ワーキンググループ
健康食品の有効性に関する新たな知見の習得や、業界の最新情報の共有化により、会員企業ひいては業界全体の総力向上を目指す。
●安全性ワーキンググループ
健康食品の安全性に関する議論や調査、勉強会を通じて、業界としての健康食品の品質向上を目指す。
●消費者研究ワーキンググループ
消費者調査を実施し、消費者の健康食品に対する意識の変化や傾向を捉え、今後の業界の発展に資するデータを収集し、関連各所に発信を行う。また、得られたデータへの議論により、消費者意識への理解を深める。
●事務局
運営業務として、会計等の適切な会の運営、理事会や各種イベントの開催等を行う。また、広報業務として、ホームページの維持管理、機関誌の企画・発行、WG活動をサポートするため情報管理等を行う。