「栄養改善法施行規則」の一部改正。特別用途食品、特定保健用食品(トクホ)制度 開始(厚生省、1991年)

1984年~86年の文部省特定研究「食品機能の系統的解析と展開」において、食品の「体調調節機能」が三次機能として定義された。

それ以降、厚生省が機能性食品に着目し、市場導入への取り組みを進めることとなった。
その後、1991年に栄養改善法の改正が行われ、特定保健用食品制度が発足し、食品の健康機能を国が評価し、表示を許可する制度の世界的な先駆けとなった。

1993年6月に初めて特定保健用食品2品目が許可された。許可を受けた2品目は、どちらも特定の患者にとって有害な物質を除去したものであり、現在の整腸作用や体脂肪低減作用といった効果をもつ食品とは異なるものであったが、これ以降、多くの食品が許可され、現在では許可件数は1000品目を超え、その売上高は6,000億円規模の市場となっている。

出典:食品機能学への招待 -機能性食品とその効能- 三共出版(1995)
〔トクホ〕ごあんない2014年度版 公益財団法人 日本健康・栄養食品協会